どどらんど -七つの鍵- 第15話「星から来た者たちの記憶」 夜更け、森の奥深くで、A氏とB氏は静かに座っていた。二人の細長い体が月光を受けて、かすかに光っている。額の「A」と「B」の文字も、いつもより鮮明に見えた。『B……覚エテイル?』A氏が問いかける。『故郷ノコト?』『ソウ……』二人は、同時に空を... 2025.11.30 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第14話「くぴぃ、空への憧れ」 早朝、まだ誰も起きていない時間。くぴぃは一人で丘の上に立っていた。白い丸い体に朝露がついて、きらきらと光っている。「今日こそ……」小さな翼を精一杯広げる。赤いリボンを風になびかせながら、助走をつけて跳んだ。パタパタパタ……一瞬、体が浮いたよ... 2025.11.23 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第13話「おひーんの昔話」 雨が降り続く日だった。いつもなら皆で集まって何かをするのだが、今日は違った。洞窟の影の一件以来、皆どこか不安を抱えていて、それぞれの家で過ごしていた。えうんとミオは、雨の中、水辺へ向かった。おひーんなら雨の日でも外にいるはずだ。案の定、おひ... 2025.11.16 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第12話「勇気試しと黒い影」 秋の深まりを感じる朝、だまよおは緊張した面持ちで準備をしていた。グレーの粘菌質の体を念入りに整え、昨日皆で作った金色のお守りを大切に身につける。「よし、今日こそ正義の味方の力を見せる時だ!」今日は、マメキン種の村で年に一度行われる「勇気試し... 2025.11.09 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第11話「白い記憶 ~ユキの過去~」 静かな夜、森の奥深くにある洞窟で、ユキは一人座っていた。白い毛並みが月光を受けて、幻想的に輝いている。年齢不詳の瞳には、深い知識と悲しみが宿っていた。手の中には、えうんに渡したものと似た金属片がある。ただし、こちらは少し大きく、模様も複雑だ... 2025.11.02 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第10話「染め物教室と秘密の準備」 秋の気配が感じられる朝、ミオの家の前に皆が集まっていた。「今日は特別な染め物を教えるね」ミオが嬉しそうに言う。最近、えうんとの距離が縮まってから、ミオはより積極的になった気がする。「特別な染め物?」くぴぃが首を傾げる。白い丸い体を揺らしなが... 2025.10.26 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第9話「A氏B氏の学習」 朝靄が立ち込める森の中、えうんは一人で歩いていた。最近、何か作りたい衝動に駆られている。ただの笛や籠じゃなくて、もっと意味のあるもの。でも、それが何なのか分からない。ユキからもらった金属片をポケットから取り出す。相変わらず温かく、不思議な模... 2025.10.19 どどらんど -七つの鍵-
どどらんど -七つの鍵- 第8話「おひーんの秘密」 満月の夜だった。だまよおは、夜の見回りをしていた。昼間とは違い、夜のどどらんどは静かで神秘的だ。月明かりが岩場を青白く照らし、影が長く伸びている。「夜も悪い奴がいないか確認しないとな」グレーの粘菌が月光を反射して、かすかにきらめく。水辺に近... 2025.10.12 どどらんど -七つの鍵-